こんにちは。ヒッシです。
BSテレ東で放送されている「卓球ジャパン!」
現役の選手をゲストに迎えたりしつつ、初心者でも卓球を楽しめる番組です。
ですが放送時間は土曜日の22時。
夜忙しい人も多いはずです。
- BS放送が観れない
- 見逃した
- 復習したい
そんな人のために解説ポイントをまとめました。
- 2021年5月22日放送の卓球ジャパン!の内容がわかります
- ダブルスの攻略ポイントがわかります
卓球ジャパン!を見逃した方、ダブルスをもっと強くなりたい方は最後まで読んでください。
先週放送分を見逃した方はこちらも参考にしてください。
卓球ジャパン!を見逃した人へまとめて解説【2021年5月15日放送】
石川選手・平野選手の日本女子ダブルスの解説を取り上げています。
世界卓球2017年男子ダブルス準決勝について
今週は森薗政崇選手の持ち込み企画です。
内容は韓国男子ダブルスの徹底分析です。
世界卓球2017年男子ダブルス準決勝の映像を観ながら、韓国男子ダブルスを徹底攻略していきます。
韓国男子ダブルスの特徴はなんといってもバランスがとれていること
韓国男子ダブルスの本命がイサンス選手・チョンヨンシク選手のペアです。
長年ペアを組んでいるのに、浮き沈みがなくずっと強いのは凄いこと。
イサンス選手はテンポが早くパワーがある選手
チョンヨンシク選手は粘り強いプレーが持ち味の選手です
森薗選手・大島選手の基本戦術
この試合に向けて森薗選手・大島選手は基本的な戦術を考えていました。
チョンヨンシク選手に対して
- フォア前のボールをミスしないが威力がないので、それを狙っていく
- 色んなことをやって的を絞らせない
イサンス選手に対して
- ストップせずに長いボールで仕掛ける
- ラリー中、上回転はストレートにはあまり来ないのでクロスで待つ
試合をした森薗選手だからこそ見えてきた韓国男子ダブルスの攻略ポイントがありました。
- 韓国ペアは1ゲーム目は弱い
- 尻上がりに調子をあげてくる
- そして日本ペアはレシーブがチャンス
- サーブは正確だが特徴が少ないのでレシーブで攻めていける
ちなみに森薗選手・大島選手がこの大会に向けてどれくらい練習していたかも語られています。
1日6時間の練習時間を、全てダブルスの練習に充てていた
試合の流れを理解できると修正点が見つかる
この試合では、2ゲーム目・4ゲーム目を落としてしまう(4-2で勝利する)
そのゲームでは森薗選手がイサンス選手のボールを受けていた。
2・4ゲーム目の流れ
イサンス選手のロングボールを警戒していた。そのせいでイサンス選手のダブルストップに対する反応が遅れてしまっていた
↓
その結果、ストップできずに長いボールになってしまい打たれて失点
↓
ゲームを落とす
第1ゲーム・第3ゲームは逆のパターンになっており、得点差がついてゲームを取っていました。
第2ゲームを落とした原因がはっきりしていました。
しかしそれでも第4ゲームを落としてしまったのは、その原因を修正できなかったからです。
森薗選手の反応が遅れていた原因
韓国はレシーブ以外はストップが少ない
長いボールで攻めてくるパターンが多い
↓
その認識で半歩下がっていたので、試合中での修正が難しかった
世界ランキングに載っているような選手でも試合中の修正は難しいんですね。
偶数ゲームでは、森薗選手が相手バック側へ打つチキータがチョンヨンシク選手に全く効いていなかった
↓
しかしパートナーの大島選手の調子がよかった
↓
大島選手が何とかしてくれる、取られてもいいと開き直り、相手のフォア側へ強いチキータを打つ
↓
ずっとバック側へ打っていたため、相手の予測から外れてノータッチを取ったり、得点できるようになった
この試合では、試合を通して森薗選手が相手のバックにチキータを打っていました。
それを強いボールを打つ、と意識を変えてフォア側へ打ち、それが功を奏しました。
相手は森薗選手のチキータ=バック側へ来ると予測していたわけです。
ここにダブルスに限らず、卓球の試合で重要なポイントが語られています。
相手に的を絞らせない
相手に待たれない
↓
待たれると、どんなに良いボールでも返されるし、打たれても怖くない
↓
ドライブなどの強いボールが来るとしても、予測がつくなら長いボールで勝負していく
森薗選手直伝ダブルス攻略ポイント
森薗選手がダブルスでいつも考えていることが、攻めるパターンを8つ作るということです。
自分のサーブ・レシーブ
パートナーのサーブ・レシーブ
↓
それぞれのパターンで攻める形を4つ作る
↓
加えて、ゲーム毎に相手が入れ替わるので、そのパターンを含めて合計8つ
この8つのパターンを作っておけば試合で勝てるようになります。
そのためにもパートナーとのコミュニケーションが非常に大切です。
ダブルスで前後の動きに強くなるための練習
森薗選手と大島選手のダブルスでは、森薗選手のチキータや大島選手のストップなど台上プレーで攻めた後、ドライブなどロングボールのラリーを後ろに下がらずしています。
その前後の動きに強くなるための練習方法を紹介します。
ストップストップから長く打ってもらう練習をする
↓
練習中に互いで位置とりについて意見を言い合うことが重要
ストップやチキータ・フリックは、いかに台上に素早く入って打点を早くできるかが勝負です。
そのためにも、半歩立ち位置が異なるだけでもボールのクオリティに大きく影響します。
試合でのワンポイントアドバイス 得点の内容を見極める
試合における得点は「本質的得点」と「ラッキー得点」の二種類に分かれています。
本質的得点とは、自分が狙って取った得点であったり、相手が嫌がっていて効いているプレーでの得点です。
しかし卓球にはラッキー得点があります。
たまたま1本相手がミスしただけの得点です。
このラッキー得点の場合、有効だと思って繰り返しても得点にならないので注意が必要です。
ラッキー得点を見極めるために必要なことは分析力です。
- 相手が嫌がっているかを見つける
- 相手のミスの仕方を見る
- 相手の仕草・空気・雰囲気を感じる
- 自分で過剰に評価をしない
特に最後の「自分で過剰に評価をしない」は重要なポイントです。
誰しも得点したプレーは繰り返したくなりますが、一喜一憂せずに相手をしっかりと観察しましょう。
ダブルスは個人の強さだけではない。
最後に語られていたのはダブルスの本質です。
ダブルスは強い者同士が組むと必ず強いわけではありません。
ランキング上位が組んで勝てるのであれば、このペアは銀メダルを取ることも、決勝まで進むこともあり得ません。
しかしこの二人はダブルス世界ランキング1位にもなったペアです。
ダブルスは1+1が2にも3にもそれ以上にもなる可能性を秘めています。
それがダブルスの楽しさであり、難しさであると思います。
卓球ジャパン!見逃し解説のまとめ
今週は森薗選手の持ち込み企画ということで、森薗選手が活躍した世界卓球2017男子ダブルス準決勝の映像とともにダブルスの解説を行いました。
しかしこの試合を観れば韓国男子ダブルスの攻略ポイントが見えてくるだけでなく、これからダブルスを強くなりたい人がするべき練習ポイントも見えてきます。
- 相手に的を絞らせない・予測させないよう試合を組み立てる
- ボールが予測できれば、仮に強いボールが来るとしても怖くない(相手にも言える)
- 自分とパートナーのサーブレシーブの攻めるパターンを作る
- 自分の得点内容を分析する
- パートナーとの連携を意識する
ダブルスはシングルスとは全く違う競技だと思った方がいいほど、試合での考え方・試合の組み立て方が変わります。
ダブルスが難しい、という声をよく聞きますが、それに対する僕の回答は
もっとパートナーとコミュニケーションをとりましょう!
です。
パートナーとの間でしか正解は見つかりません。
自分のやりたいこと、パートナーのやりたいことを言い合い、共有することでダブルスは無限に強くなれます。
世界ランキング1位になった森薗選手・大島選手のダブルスがそれを証明してくれているのではないでしょうか。
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