こんにちは。ヒッシです。
今、Twitterなどを中心に、ラケットを水に浸けたり、お湯で煮たりする行為が一部で流行しています。
- プロ選手もやっている
- 卓球YouTuberの方がやっている
- 数年前からやっている
こんな話を聞いて、やった方がいいのかな?と感じていませんか?
初めに結論をお伝えすると、ラケットを水に浸けたりする行為は絶対におすすめしません。
ラケットが破損する原因となります。
今回は、ラケットを水に浸けたりお湯で煮たりする行為のメリット・デメリットを解説します。
- ラケットが柔らかくなる可能性がある
- 打球感が柔らかくなる可能性がある
- 破損する可能性がある
- 劣化を早めるだけ
ラケットを水に浸ける行為は、技術の向上とは一切関係がありません。
デメリットを知り、無駄な時間やお金を使わないようにしてください。
メーカーはラケットを水に浸けることを想定をしていない
今回の記事作成にあたり、実際に効果があるのかを主要メーカーに直接電話・メールにて問い合わせをしました。
Q. ラケットを水に浸けたり、お湯で煮たりしても問題はありませんか?
また問題がある場合、どのような問題が想定されますか?
水に浸けたりする行為は推奨しておりません。
そもそも水に浸けることを想定しておりません。
またどのような事が起こるかは、検証をしておりませんのでお答えできません。
水に浸ける行為は推奨していません。
木が反ったり、変形する可能性があります。
ラケットをお湯につける行為や湿潤環境で保管することは推奨できません。
ラケットの製造の際、木材の水分含有量が安定するまで、乾燥や一定期間の保管を行い、木材の反り等がなくなった状態で合板しております。
合板している木材は、それぞれ木の種類も違えば、水分含有量、乾燥のタイミングもそれぞれ異なりますので、お湯に付けたり、無理に水分を含ませる行為によって、木材が反ってしまうリスク、また、合板を行っている接着も弱まるリスクがあるためです。
バタフライ様、ニッタク様には問い合わせ窓口から電話をしました。
VICTAS様にはメールで問い合わせをし、詳細に答えてくださいました。
ありがとうございます。
この回答から、どのメーカーも水に浸けることを推奨していないことがわかりました。
またメーカーのホームページでも、ラケットの保管方法として「高温多湿を避ける」(引用:VICTAS社公式HP O&A ラケットについて)と明記されています。
想定していない使用方法はラケットを破損させる原因となることを理解しておきましょう。
水に浸けたり煮たりすることで、ラケットに水分を含ませることが目的
そもそも、なぜこのような行為が流行っているのでしょうか。
その背景には、大島祐哉選手がやっているから、という情報があります。
堅いラケットに水分を吸わせることで少し柔らかくしよう、ということです。
長期間使うとラケットは汗や空気中の湿気を吸います。
これは間違いありません。
長年使用しているラケットに慣れていると、新品のラケットと感覚が異なる方もいるのかもしれません。
この方法は、水に浸けたり鍋で煮たりすることで、意図的にラケットを柔らかくしたり、長年使用した状態を作ろうという試みなのです。
水に浸けるデメリットの方が大きい
ラケットを水に浸けたり煮たりすることで得られるメリットは、水分を吸わせることで木が柔らかくなることです。
水に浸けているので当然ですね。
その感覚が良いと感じる方もいるのだと思います。
ラケットが破損する可能性がある
ラケットは木材です。
木は水に浸けていると腐ります。
そのまま放置したり、除湿器や浴室乾燥を使用して乾燥させている人がいます。
ですが、どれだけ乾いているのか、正確なことがわかりません。
またVICTASさんからの回答でわかる通り、異なる木材が合わさって1本のラケットが作られています。
それぞれ異なる水分含有量で調整されているにも関わらず、水に浸け、乾燥させることでそのバランスを崩してしまいます。
均一に濡らすことや乾かすことはできますが、それぞれの板に応じて乾かすことができませんよね。
劣化を早めるだけ
仮に乾燥がしっかりできたとしても問題が残ります。
急激な変化はラケットの劣化を早めるだけだ、ということです。
そもそも、長年使ったラケットは「劣化している」ということを覚えておきましょう。
その劣化を「馴染んでいる」と表現している人もいます。
ですが、あくまでそれは長年使用した結果です。
先に挙げた通り、ラケットには本来のバランスがあります。
それを無理矢理、しかも急激に崩してしまう行為は、ラケットをぶん投げているのと大差ありません。
1本で数千円~一万円を超えるラケットをわざと壊していると言って差し支えないでしょう。
ラケットを水に浸けたり煮たりしても強くなるわけじゃない
ラケットを水に浸けたり煮たりする行為のメリット・デメリットについて解説しました。
- ラケットが柔らかくなる可能性がある
- 打球感が柔らかくなる可能性がある
- 破損する可能性がある
- 劣化を早めるだけ
今回紹介したデメリットを知った上で、それでもラケットを水に浸けたいという人を否定はしません。
ラケットが壊れたら新しいものを買えばいいと思います。
このような裏技を使いたい人は
「強くなりたい」
「上手くなりたい」
と思い、そのための手段としてやろうとしているはずです。
断言します。
ラケットを水に浸けても、あなたは強くなりません。
ラケットが弱り、買い替えまでの期間が早まるだけです。
強くなるには練習するしかありません。
自分の目的を見失わず、適切な手段を取りましょう。
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こちらの記事で卓球初心者が試合で勝つためにやるべき7つのことを解説してます。
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【無料で観る方法も解説】Tリーグを観るための方法。配信サービス3つを比較しました。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。
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